デマゴギー
略してデマ。日本語だと流言飛語や噂話といったところでしょうか。
事実とは違った内容が人伝いに広まっていくという意味があります。


 さて、世の中には現実、インターネット問わず様々なデマが飛び交います。当blogは以前に「揚力の謎」といったテーマで揚力についての解説をした事があります。
こちらがその時の記事
http://71180.diarynote.jp/200910200002544588/


 どうやらこの揚力についてもデマが飛び交っているようで、飛行機が飛ぶ理由は、実は未だに詳しい事は解っていないというデマがあるようです。
・・・いや、わかってないならどうやって飛行機を設計しているんでしょうね・・・
もちろんこれは完全なデマで上記の私の記事からわかるとおり、そんなことはありません。

 しかし何故このようにデマは広がってしまうのでしょうか。デマとは間違った情報であり、正しい情報ではありません。飛行機が飛ぶ理由が、実はわからないという話も間違った情報です。この辺りは集団心理学になるので私は詳しく解説できるわけではないのですが、間違いなく言える事はデマを広げる人間(意図的である場合を除く)もデマを信じてしまう人間もその情報に対しての正しい知識を持っていないという事です。揚力に対する正しい知識を持っていれば飛行機が飛ぶ理由が、実はわからないといったデマを鵜呑みにすることもないでしょう。情報とは、常に知識を以てその真偽を見定めなければ価値はないわけです。

 といったところで簡単なサンプルを用意してみました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100628-00000065-scn-int
ソースがサーチナなのでこの話の信憑性は少々薄いですが・・、まぁ仮に本当だということにしましょう。
 さて、では将来、タリバーンが猿の訓練に成功して、猿に米軍を攻撃させたとします。猿と米軍との戦闘を、密かに映像に撮っておき、世界へ向けて猿に対して銃を発砲している米兵の映像を広めたと仮定します。もちろん猿が銃を米兵へ向けて発砲しているシーンは意図的に編集して削除します。これを見た人達は猿へ向けて銃を発砲する、動物虐待をする米兵、というイメージが強く残り、デマが広がります。デマを信じている人達は、まさかタリバーンが猿を訓練しているとは思いませんから、動物虐待をしているという話を鵜呑みにしてしまうわけです。
 しかし事前にタリバーンがサルを射撃手に養成している、といった知識を持っている人達はこういったデマには流されません。知識とはこのようにデマに流されないためにもとっても重要なのです。真偽を判別する知識がなかった場合は、その情報に対しての真偽を確かめる行動が必要になります。
(ここで一つ注意なのが自分にはその真偽を判別できる能力と知識があると過信してしまうことです。自分の知識が間違っていないかその都度チェックする事も重要です。)


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