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沖縄普天間基地移転問題がにわかに注目されることによって、結構な割合で「基地の県外、もしくは国外へ移転」を望む声が多いとTVのアンケートで放送していました。おそらくこういった方々は軍事に関する知識がまったくないか、あるいは極めて少ないかのどちらかでしょう。そういった方々に一から在日米軍の必要性を説明するのは非常に難儀なもので、むしろ何故在日米軍が何故必要なのかすら理解できてない方が多いというのが悲しい現実です。在日米軍は必要だからそこにあるのであって、必要がなければ既に追い出しているわけで、戦後とは事情が異なり、現在では日本としてはお願いして米軍に来てもらっている状況になっています。
そんなわけで今回のテーマ「在日米軍の必要性」
一般の方々に在日米軍は必要なんだよ。っていう発言をすると9割がた白い目で見られる事間違いなしです。在日米軍があるのだから、そこを目指して攻撃してくるだろう、という一般人の誤解を解くのはなかなかに難儀です。
わかりやすく解説してくださった文がこちら。
例によって軍事板常見問題さんから引用
http://mltr.ganriki.net/unc0001wr.html#19904
>【質問】
> 現在自衛隊の戦力は世界トップクラスと言われ,さらにこれに加えて在日米軍も駐留していますが,何故ここまでの戦力が必要なのでしょうか?
> あの極右軍国主義の田母神俊雄元航空幕僚長でさえ,今後アジアで大国間の大戦争が起こることはまず有り得ないとしています.
> 中国とも戦争になることはないでしょう.
> 魚釣島も国際司法裁判所で決着をつければよいのです.
> ですから将来的には,在日米軍撤退及び自衛隊特に陸上自衛隊の戦力を半減させる必要があると思うのですが,どうですか?
> 【回答】
> それだけの戦力があるからこそ戦争が起きない.
> かつ「専守防衛」とは圧倒的戦力差があって初めて成立する.
(中略)
> あと在日米軍撤退についてだが,日本の軍備はアメリカとのタッグを前提に考えられている.
> アメリカが攻撃を担当し,日本はその支援.
> 在日米軍撤退を行うという事は,攻撃役を失うという意味であり,もしそうなったら諸外国からの相当なプレッシャーも考えられる.
> アメリカとの軍事同盟解消の是非はここで問うものではないが,仮に解消を目指すならば,日本は攻撃役の軍備を整えねばならず,それこそあなたの懸念する戦力拡大に,さらに近づいてしまうだろう.
>
> なお,戦争が起こらなくとも侵略は起こる.
> 今も起きているし,国際司法裁判所はそれを解決しない.
非常にわかりやすい解説でこれを熟読すればほとんど理解できると思います。
日本には憲法9条があり、原則として海を越えて相手の国へ攻め込むための戦力を保持していません。これが現代戦ではなかなかに厄介な事になっており、例えば相手の国が日本を攻撃してきた場合、日本はこれを迎え撃つしか手段が無いという事になります。つまり相手側から一方的に攻撃されるわけです。日本には反撃手段が無いので、被害は日本が一方的に被るわけです。
しかし日本には在日米軍がいて、日米同盟があります。日本へ戦争を仕掛けるということは、同時にアメリカへの宣戦布告とみなされ、アメリカが日本の代わりに反撃にでます。もちろんアメリカは海を越えて戦争をする手段を擁しているので相手側は日本へ戦争する事を諦めざるをえなくなります。日本にとって、在日米軍という"反撃手段"は絶対に必要なのです。
一般人が抱く懸念である「在日米軍があるのだから、そこを目指して攻撃してくるだろう」という誤解は、おそらく戦術的目標と戦略的目標を混同しているのだと思われます。
いざ戦争になった場合、間違いなく在日米軍基地が狙われます。
しかし、在日米軍がいることによって、戦争そのものを回避できるのです。
それと、中国が近年台湾へを圧力を強めている事、日本の尖閣諸島の領有権を主張している事を忘れてはいけません。むしろ在日米軍が与えるプレッシャーによって現在の状況で済んでいると考えたほうがいいです。もし在日米軍が完全に撤退してしまったら、反撃手段の無い日本へ対しての中国の圧力は確実に現在より増します。特に台湾への圧力はより強くなるでしょう。こうした中国の動きを牽制するためにも、どうしても沖縄という位置に基地を置かざるを得ないのです。
余談ですが、在日米軍基地にはその家族も住んでいます。これは、ある意味で日本が戦争になった場合、アメリカの(言い方は悪いですが)"人質"ともとれます。もちろん、本来の目的である戦争を起こさせないための抑止力として、在日米軍も、日本の自衛隊員も日々頑張っている事を忘れてはいけません。
そんなわけで今回のテーマ「在日米軍の必要性」
一般の方々に在日米軍は必要なんだよ。っていう発言をすると9割がた白い目で見られる事間違いなしです。在日米軍があるのだから、そこを目指して攻撃してくるだろう、という一般人の誤解を解くのはなかなかに難儀です。
わかりやすく解説してくださった文がこちら。
例によって軍事板常見問題さんから引用
http://mltr.ganriki.net/unc0001wr.html#19904
>【質問】
> 現在自衛隊の戦力は世界トップクラスと言われ,さらにこれに加えて在日米軍も駐留していますが,何故ここまでの戦力が必要なのでしょうか?
> あの極右軍国主義の田母神俊雄元航空幕僚長でさえ,今後アジアで大国間の大戦争が起こることはまず有り得ないとしています.
> 中国とも戦争になることはないでしょう.
> 魚釣島も国際司法裁判所で決着をつければよいのです.
> ですから将来的には,在日米軍撤退及び自衛隊特に陸上自衛隊の戦力を半減させる必要があると思うのですが,どうですか?
> 【回答】
> それだけの戦力があるからこそ戦争が起きない.
> かつ「専守防衛」とは圧倒的戦力差があって初めて成立する.
(中略)
> あと在日米軍撤退についてだが,日本の軍備はアメリカとのタッグを前提に考えられている.
> アメリカが攻撃を担当し,日本はその支援.
> 在日米軍撤退を行うという事は,攻撃役を失うという意味であり,もしそうなったら諸外国からの相当なプレッシャーも考えられる.
> アメリカとの軍事同盟解消の是非はここで問うものではないが,仮に解消を目指すならば,日本は攻撃役の軍備を整えねばならず,それこそあなたの懸念する戦力拡大に,さらに近づいてしまうだろう.
>
> なお,戦争が起こらなくとも侵略は起こる.
> 今も起きているし,国際司法裁判所はそれを解決しない.
非常にわかりやすい解説でこれを熟読すればほとんど理解できると思います。
日本には憲法9条があり、原則として海を越えて相手の国へ攻め込むための戦力を保持していません。これが現代戦ではなかなかに厄介な事になっており、例えば相手の国が日本を攻撃してきた場合、日本はこれを迎え撃つしか手段が無いという事になります。つまり相手側から一方的に攻撃されるわけです。日本には反撃手段が無いので、被害は日本が一方的に被るわけです。
しかし日本には在日米軍がいて、日米同盟があります。日本へ戦争を仕掛けるということは、同時にアメリカへの宣戦布告とみなされ、アメリカが日本の代わりに反撃にでます。もちろんアメリカは海を越えて戦争をする手段を擁しているので相手側は日本へ戦争する事を諦めざるをえなくなります。日本にとって、在日米軍という"反撃手段"は絶対に必要なのです。
一般人が抱く懸念である「在日米軍があるのだから、そこを目指して攻撃してくるだろう」という誤解は、おそらく戦術的目標と戦略的目標を混同しているのだと思われます。
いざ戦争になった場合、間違いなく在日米軍基地が狙われます。
しかし、在日米軍がいることによって、戦争そのものを回避できるのです。
それと、中国が近年台湾へを圧力を強めている事、日本の尖閣諸島の領有権を主張している事を忘れてはいけません。むしろ在日米軍が与えるプレッシャーによって現在の状況で済んでいると考えたほうがいいです。もし在日米軍が完全に撤退してしまったら、反撃手段の無い日本へ対しての中国の圧力は確実に現在より増します。特に台湾への圧力はより強くなるでしょう。こうした中国の動きを牽制するためにも、どうしても沖縄という位置に基地を置かざるを得ないのです。
余談ですが、在日米軍基地にはその家族も住んでいます。これは、ある意味で日本が戦争になった場合、アメリカの(言い方は悪いですが)"人質"ともとれます。もちろん、本来の目的である戦争を起こさせないための抑止力として、在日米軍も、日本の自衛隊員も日々頑張っている事を忘れてはいけません。
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コメント
2008の英仏が2%超、世界平均が2.4%であることを考えるとでかい
在日米軍がいるので国防費を削れて、社会保障や公共事業にまわせるってのは無視できない
それが今でも尾を引いている。
この事は吉田茂本人も後悔していたようだ。
どうでしょうか?
(※補足 しかしこれらは韓国内に高まる反米感情と、米軍の基地再編計画によって徐々に撤退している途中です。)
台湾は国際名目上は中国の領土です。中国もそのように主張しています。(実態はほぼ独立国ですが)
そんな所へ米軍基地を建設するのは重大な領土侵犯と見なされます。これは好ましくありません。
また、軍事上に鑑みても台湾に基地を建設するのは都合がよろしくありません
詳しくは軍事サイト 軍事板常見問題 様の普天間基地問題Q&A項目に詳しく解説がされています。diarynoteの迷惑コメント対策のためにURLの記述が許可されていないので以下を引用させていただきます。
~ここから引用~
軍事的・基礎的常識の範囲の話なんだよ,いわば防衛の常識.
台湾に米軍基地をおいた場合,その米軍基地は「足の短い中国軍」の射程範囲にわざわざ自ら飛び込んだことになる.
つまり,短射程ミサイルや空軍機などで先制奇襲された場合の損害が馬鹿にならない.
時と場合によっては,壊滅に近い状況も想像できる.
つまり,「いざ必要となった有事のしょっぱなの攻撃で壊滅」する可能性があるってこと.
そんな危なっかしい基地に,なんの意味があるかね?
ちなみにこれは,想像でもなんでもない.
米空軍はなぜ千歳ではなく三沢を基地にしているのか.
これもまったく同様の理由で,千歳ではソ連(当時)との国境に近すぎたから.
近すぎる基地は,相手の先制奇襲攻撃に対応する暇が少ないのだ.
ちなみに今はロシア相手ではなく,主対象が「朝鮮半島有事」のためだ.
朝鮮半島南部では,どこに空軍基地をおいても「近すぎる」から,三沢がその役割「も」担っている.
Cpt.hige in mixi,2009年12月20日 18:47
米国は日本に基地を置いている理由の一つは日本が米の軍事的属国だということを私たち日本人に思い知らせるためであり、もう一つは、中国、北朝鮮という「仮想敵国」との間に「適度な」緊張関係を維持することによって、米の西太平洋におけるプレザンスを保つためである。
米軍基地はすでにあるものであり、これからもあり続けるものだと私たちはみな思い込んでいるが、米国は90年代にフィリピンのクラーク空軍基地とスービック海軍基地から撤退した。2008年には韓国内の基地を三分の一に縮小し、ソウル近郊の龍山基地を返還することに合意した。いずれも両国民からの強い抗議を承けたものである。
米国防総省は沖縄の海兵隊基地については、県外移転も問題外であるほどに軍事的重要性があると言い、日本のメディアはそれを鵜呑みにしている。だが、その言い分とアメリカが海東アジア最大の軍事拠点と北朝鮮と国境を接する国の基地を縮小しているという事実のあいだにどういう整合性があるのか。とりあえず私たちにわかるのは、日本国民は韓国国民やフィリピン国民よりもアメリカに「侮られている」ということである。
朝鮮半島で紛争が起きた場合、いちばん時間的ロスが少ないのは、紛争地域に海兵隊基地があることである。
ところが、朝鮮半島の米軍は基地の縮小を受け容れている。
この事実はどう説明できるのであろうか。
別にそれほどややこしい話ではない。
韓国国内に基地を持っていることには軍略上の利益がある。
基地をもっていることで韓国内に深刻な反米運動がおこることには外交上の損失がある。
利益と損失を考量した上で、アメリカ政府は外交上の損失を避けた。
これは、現在の東アジア情勢においては、合理的な政治判断である。
つまり、米国の同盟国が「恒久的な米軍基地が国内にあることは同盟関係にむしろマイナスである」という主張をなした場合に、アメリカはその主張が合理的であれば、聞く用意がある、ということである。
しかるにこと沖縄については、海兵隊基地の基地機能が多少とでも損なわれるような提案は「アメリカはのむまい」と専門家たちは口を揃えて言う。
それはどれほどアメリカがごねても、同盟関係は少しも揺るがないであろうとアメリカ政府が思っていると彼らが思っていることを意味している。
アメリカ政府がほんとうのところどう思っているのか、私にはわからない。
けれども、日本はアメリカに対して反抗できないという「属国」条件を日本の軍事専門家たちが「定数」にして、そのコメントを述べていることはわかる。
彼らのその現状認識が十分にリアリスティックなものであることを私は喜んで認める。
けれども、その場合には、やはりコメントをするたびごとに「われわれはアメリカの軍事的属国民であり、軍事に関しては、アメリカの意思に反する政策決定をすることができないのだ」ということを明らかにし、「だから」という接続詞のあとに、自説を展開していただきたいと思う。
再度文章を推敲する事をお勧めします。
なにやら日本がアメリカの軍事的属国とおっしゃっておりますがそんな事はありません。
第三者の見方でそうとれなくもありませんが実際は単なる利害の一致にすぎません。
江畑謙介氏による著作・米軍再編を熟読する事を強くお勧めします。
つまり、アメリカは介入しないのだから、これについて在日米軍の出番はない。
私はbigさんを支持する
彼の言っていることは正しい
あんな簡単な文が読めないぐらいなら
なるほど、基地は必要と考えるだろうなぁ
だっておーwwwwwww
5ヶ月前のコメントにたいしてレス乙でありますwwwww
…と、blog更新記念に煽っておくか、孤独のグルメ2nd始まるし。(*´ェ`)