どうなの?結局どうなるのよFX
2009年7月30日 軍事・政治Si vis pacem para bellum
「汝、平和を欲するなら、戦い(戦争)に備えよ」
byウェゲティウス ~4世紀ぐらいに生きてた人~
1000年以上も前からある言葉なんですが、当時の古代ローマ時代で既に意識されつつあった抑止力という概念を端的に表す言葉として長い間ヨーロッパで語り続けられていた格言です。歴史って面白いですねー
さて、前回のおさらいをさらっと流した上で今回のお題、「どうなの?結局どうなるのよFX」
FX、一般的には外国為替証拠金取引とかを想像するでしょうか。倍プッシュだ!とかのアレ。
ゲームオタクとかだったらPC-FXとか想像するかもしれません。
まぁこのblogを見てる人はわかると思いますがここでは軍事オタク臭がぷんぷんするところなので、F-X(次期主力戦闘機)について書こうと思います。じきしゅりょくせんとうき なんか舌をかみそうな語句ですが、要約すると"戦闘機が古くなってきたので新しいの調達しましょう"という事です。
このF-Xが曲者で、本来ならもう決まっていなければいけないはずのF-Xが現在でも決まっておらず、難航しております。これは別に選定委員会の方々が仕事をさぼってるわけではないのですが、とりあえず理由は後述。
さてさて、軍事が趣味な方々はこのFXにいろいろと思いをめぐらせるわけですが、大抵の場合は各々好きな戦闘機を並べるわけであります。
曰く、安いんだからフランカーを導入すべき
曰く、安い(ry)JAS-39グリペンを導入するべき
曰く、タイフーンを導入するべき
曰く、心神をF-Xに!
とか。いろいろ。
その度に"いやいや違うんだそんなのありえないから!"と突っ込みたくなるが言ってしまうと変な目で見られるのでそこはぐっと堪えて耐え忍びつつ空気を読むのが軍事オタクなわけであります。
じゃあ何がいいのかと真面目に検討し始めてみる。
まず、次期主力戦闘機に求められる能力として、絶対に挙げられるのが邀撃能力です。
(敵の戦闘機を迎え撃って叩き落すっていう意味です)
その邀撃戦、つまり現代の戦闘機対戦闘機において必須と言われてるのがステルス能力です。もはや常識となる現代航空戦の3F
First look
(先に敵を発見すること)
First shot
(先に撃つこと)
First kill
(先に撃墜すること)
を、達成するために現在ではステルス能力は必要不可欠なわけです。ステルス能力の低い戦闘機は、まず間違いなく今後廃れていくであろうという事は常識となっております。
というわけで実際のところ、もうこの段階でステルス能力の高い機体、つまり候補がF-22とF-35しかないわです。さようならその他の機種。
加えて、日本のF-Xに求められる能力としては、
・高い戦術機動(高速巡航性能)
日本は縦に長いのですばやく駆けつける事は重要な能力
・高価でもかまわないので少数で多数を相手にできる能力
法律によって保有機数の上限が定められている上に新たな基地建設なんて世論が許さない日本。すなわち敵対国が機数を増やしてもこっちは増やすことが出来ない現実。よって"量より質"
・高い電子戦能力
先に述べた3Fの条件を満たすためにの必須
とまぁここまで書くともはやF-22しか候補がないように思えるわけですが、残念無念ながらアメリカ様にF-22欲しいから売ってよ~お金いくらでもだすから~って言っても当のアメリカが「No!!」というわけです。
そんなもんでF-Xが難航しております。いざ候補を挙げてみると実質的にF-22しか欲しい戦闘機がないわけであります。
なんか長くなってきたので続きは次回。
ではまた。
(ちなみに今回のお話は軍事オタクの間では"そんなの既に語りつくされてるだろ今更何を"という枯れた話題を提供しております。何故かって俺とか全然軍事オタクってLvじゃないから!先人達が枯れた話題になってようやく語りだすぐらいだからね!)
「汝、平和を欲するなら、戦い(戦争)に備えよ」
byウェゲティウス ~4世紀ぐらいに生きてた人~
1000年以上も前からある言葉なんですが、当時の古代ローマ時代で既に意識されつつあった抑止力という概念を端的に表す言葉として長い間ヨーロッパで語り続けられていた格言です。歴史って面白いですねー
さて、前回のおさらいをさらっと流した上で今回のお題、「どうなの?結局どうなるのよFX」
FX、一般的には外国為替証拠金取引とかを想像するでしょうか。倍プッシュだ!とかのアレ。
ゲームオタクとかだったらPC-FXとか想像するかもしれません。
まぁこのblogを見てる人はわかると思いますがここでは軍事オタク臭がぷんぷんするところなので、F-X(次期主力戦闘機)について書こうと思います。じきしゅりょくせんとうき なんか舌をかみそうな語句ですが、要約すると"戦闘機が古くなってきたので新しいの調達しましょう"という事です。
このF-Xが曲者で、本来ならもう決まっていなければいけないはずのF-Xが現在でも決まっておらず、難航しております。これは別に選定委員会の方々が仕事をさぼってるわけではないのですが、とりあえず理由は後述。
さてさて、軍事が趣味な方々はこのFXにいろいろと思いをめぐらせるわけですが、大抵の場合は各々好きな戦闘機を並べるわけであります。
曰く、安いんだからフランカーを導入すべき
曰く、安い(ry)JAS-39グリペンを導入するべき
曰く、タイフーンを導入するべき
曰く、心神をF-Xに!
とか。いろいろ。
その度に"いやいや違うんだそんなのありえないから!"と突っ込みたくなるが言ってしまうと変な目で見られるのでそこはぐっと堪えて耐え忍びつつ空気を読むのが軍事オタクなわけであります。
じゃあ何がいいのかと真面目に検討し始めてみる。
まず、次期主力戦闘機に求められる能力として、絶対に挙げられるのが邀撃能力です。
(敵の戦闘機を迎え撃って叩き落すっていう意味です)
その邀撃戦、つまり現代の戦闘機対戦闘機において必須と言われてるのがステルス能力です。もはや常識となる現代航空戦の3F
First look
(先に敵を発見すること)
First shot
(先に撃つこと)
First kill
(先に撃墜すること)
を、達成するために現在ではステルス能力は必要不可欠なわけです。ステルス能力の低い戦闘機は、まず間違いなく今後廃れていくであろうという事は常識となっております。
というわけで実際のところ、もうこの段階でステルス能力の高い機体、つまり候補がF-22とF-35しかないわです。さようならその他の機種。
加えて、日本のF-Xに求められる能力としては、
・高い戦術機動(高速巡航性能)
日本は縦に長いのですばやく駆けつける事は重要な能力
・高価でもかまわないので少数で多数を相手にできる能力
法律によって保有機数の上限が定められている上に新たな基地建設なんて世論が許さない日本。すなわち敵対国が機数を増やしてもこっちは増やすことが出来ない現実。よって"量より質"
・高い電子戦能力
先に述べた3Fの条件を満たすためにの必須
とまぁここまで書くともはやF-22しか候補がないように思えるわけですが、残念無念ながらアメリカ様にF-22欲しいから売ってよ~お金いくらでもだすから~って言っても当のアメリカが「No!!」というわけです。
そんなもんでF-Xが難航しております。いざ候補を挙げてみると実質的にF-22しか欲しい戦闘機がないわけであります。
なんか長くなってきたので続きは次回。
ではまた。
(ちなみに今回のお話は軍事オタクの間では"そんなの既に語りつくされてるだろ今更何を"という枯れた話題を提供しております。何故かって俺とか全然軍事オタクってLvじゃないから!先人達が枯れた話題になってようやく語りだすぐらいだからね!)
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